index[I]/ホルモー六景の手引き

ホルモー六景の手引き

プロローグ

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鴨川(小)ホルモー

彰子
:第500代京都産業大学玄武組のメンバーで,「二人静」のもてない方。定子を見ての第一印象は「かわいらしい雰囲気の子」。北山のレディース・マンション「メゾン オキタ」1階に住む。工学部。名前の由来は,藤原彰子(中宮彰子,上東門院)。二条天皇の皇后。
定子
:第500代京都産業大学玄武組のメンバーで,「二人静」のもてる方。彰子との違いは,比較的小柄であること,声が丸みを帯びていること,及び,少し発言がずれていること。彰子を見ての第一印象は「大人びた雰囲気の子」。北山のレディース・マンション「メゾン オキタ」に住む。名前の由来は,藤原定子(皇后宮定子)。二条天皇の皇后。
鴨川のカップル
:四条大橋から三条大橋にかけての鴨川西岸には,特に夕暮れ時になると,等間隔に並べられた置物のように,カップルが並ぶ。心理学社R・ソマーの「個人空間」 や,社会人類学者E・T・ホールの「プロクセミックス」によって説明できる,と思う。
彰子は回って回って回って回る『夢想花アタッキング』と名づけた
:「夢想花」は,円弘志の代表作。「とんで とんで」の歌詞で有名。円弘志は,関西ローカルのテレビではしばしば見かけるので,若い人でも知っている。円弘志,やしきたかじん,タージン,月亭八光,なるみといったあたりは,関西以外では通じづらい。
四条大橋
:八坂神社から西にのびる四条通が鴨川を渡る橋。平日休日にかかわりなく,人通りは非常に多い。
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ローマ風の休日

聡司(さとし,通称・少年)
「ローマ風の休日」に登場。専ら「少年」と呼ばれる。名前の由来は,新撰組一番隊組長・沖田総司か。
在原(ありはら)
:「ローマ風の休日」に登場するann's cafe店長。名前の由来は,そのまま,在原業平。
二条
:伊勢物語で,在原業平がモデルと言われる「昔男」との悲恋が描かれている二条后(藤原高子)が名前の由来か。
伊勢
:伊勢物語で,在原業平がモデルと言われる「昔男」と恋に落ちる「斎宮なりける人」(伊勢斎宮・恬子内親王)が名前の由来か。
白川通
:京都大学のさらに東,銀閣寺の手前を南北に走る通り。飲食店やスーパーが並び,この周辺に住む京大生も多い。
京都造形大学
:白川通に面した大階段が印象的な単科大学。京大とは対照的に,おしゃれな人が多い(とはいえ,一般の京大生は,言うほど酷くはない。)。
井戸
:六道珍皇寺にある井戸は,昼,朝廷での執事を終えた小野篁が,ここを通って地獄へ赴き,閻魔大王の下で執務したと言い伝えられる。近づいてみることはできない。境内には,冥土にまで響くという鐘もある。
宝ケ池
:江戸時代に農業用の溜池として作られた池。又は,その周辺の地域を指す。白川通を北上し,北大路,北山通を貫いて,ようやく至る。国立京都国際会館や,宝ヶ池公園がある。
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もっちゃん

阿部が手に取った「坊主の本」
:芥川龍之介の「鼻」。大正5年(1916年)に『新思潮』で発表。『今昔物語』の「池尾禅珍内供鼻語」および『宇治拾遺物語』の「鼻長き僧の事」に取材する。作中の小説同様,『羅生門・鼻 (新潮文庫) 』には,「鼻」が収められている。
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同志社大学黄龍陣

山吹巴
:平家物語第9巻「木曾最期」に登場する山吹御前と巴御前が、名前の由来と思われる。山吹は、木曾義仲に連れられて信州から京へとやって来た愛妾。病のため、木曾義仲の最期には付き添わず。巴は、木曾義仲討ち死にの直前までこれに付き従うも、脱出を促され、最期のご奉公とばかりに敵将の首級をあげて去っていった。
ウー君
:中国系シンガポール人。ぴっちり横分け。黄竜陣復活の際には彼も参加したのだろうか。
1877年5月9日
:クラークが,帰国する途上,同志社大学を訪れ,新島襄と邂逅した日として記録に残っている。
法科大学院の前を通りながら(175頁)
:烏丸今出川の交差点を北に上がると,左手にれんが造りの同志社らしい建物が見えてくる。これが「寒梅館」であり,同志社大学法科大学院もこの中にある。一階にはカフェがあり,手頃な値段でイタリアンが楽しめる。ランチメニューもあり。学生のみならず,観光客や,近所のマダムたちも御用達。
橋の西詰めにある交番(187頁)
:京都市内は,交番が多い。交番向かって左側からのびる細い小道の両脇が,先斗町(ぽんとちょう)。
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丸の内サミット

井伊直子
:第498代龍谷大学朱雀団会長。鉄壁の防御と持久戦を得意とし,武田信玄に喩えられ,「赤い鉄壁」の二つ名をもつ。第499代会長立花美伽が朱雀団をフェニックスへ改名する際には,OB・OGへの根回しを行った。第498代間ホルモー,通称「京極ホルモー」にて,榊原率いる玄武組と死闘を演じ,1年目は,中書島での決戦を制して優勝を勝ち取った。垂れ目がちで狸顔・福顔。大学の枠を超えて「井伊ファンクラブ」が結成されたほど人気があった。井伊直政がモデルと思われる。龍谷大学朱雀団のカラーは赤。井伊軍は赤備えで,『赤鬼』と呼ばれた。
榊原康
:第498代京都産業大学玄武組会長。勇猛果敢なホルモー・スタイルで,上杉謙信に喩えられ,「黒い嵐」の二つ名をもつ。第498代間ホルモー,通称「京極ホルモー」にて,井伊率いる朱雀団と死闘を繰り広げ,2年目,鴨川デルタでの決戦を制して優勝。面長わらじ形の顔。語り口は穏やか。ファンは多かった。榊原康政がモデルと思われる。榊原康の所属していた京都産業大学玄武組のオニは黒だが,榊原軍は黒備えではない。
鴨川デルタ
:このウェブサイトのトップページの背景写真参照。賀茂川と高野川とが加茂大橋手前でY字に合流する地点にある公園。4月・5月は,京大や同志社の学生が新歓バーベキューなどを繰り広げる。のみならず,近隣住民も散歩や日光浴に訪れる,とっても落ち着くステキな場所。増水に注意。
川端今出川交差点のコンビニ
:ファミリーマートである。京阪電車・叡山電鉄の出町柳駅が近くにあり,利用者は多い。今出川通を挟んだ向かいには交番があるため,何もない鴨川・デルタを眺める大勢の観客たちに,警察官も戸惑ったに違いない。

※おまけ

大谷大学
:真宗大谷派(東本願寺)の大学。龍谷大学は浄土真宗本願寺派(西本願寺)。大谷大学は京都市北部にあり,ここからまっすぐ南下したところに龍谷大学がある。なので,地理的には,京都産業大学ではなく,大谷大学に「玄武」を担わせることも十分考えられる。が,大谷大学vs龍谷大学は,宗教戦争になってしまうので,避けられたのかもしれない。万城目学さんの大学選びの基準は不明。法学部(ないし法科大学院)を設置している大学かとも思ったが(京大,立命大,龍谷大,京産大,同志社大,いずれも法学部及び法科大学院を設置),お茶の水女子大学に法科大学院はない(一橋大学には設置されている)。
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長持の恋

細川珠実
:第五百代立命館大学白虎隊会長。細川ガラシャ(明智 珠)に由来。
黒田
:汚らしい無精髭を生やした,立命館大学白虎隊のメンバー。細川から貸付けを受けるときの名は,「ミスター黒田」と呼ばれる。細川の会長就任を,苦渋に満ちた表情で認めた。
狐のは
:伏見稲荷大社前にある料理旅館。『鹿男あをによし』にも登場する。伏見稲荷名物『雀の丸焼き』が食べられるかどうかは,定かでない。細川珠実の下宿がある紫野から伏見稲荷へは,かなりの道のり。バスと京阪を乗り継ぐことになる。
料理がうまくて泣くなんてミスター味っ子か(239頁)
:『ミスター味っ子』は,旨い料理が光を放ち,これを食べれば涙する,料理漫画の金字塔。
無限洞(255頁)
:立命館大学東門側にある喫茶店。立大生御用達。
室町幕府第六代将軍が,将軍に選ばれて方法と,同じやり方によって会長を決めるべし(225頁)
:足利義教(よしのり)は,石清水八幡宮にて(異説あり)行われた,くじ引きにより、室町幕府第六代将軍となる。足利氏の菩提寺である等持院は,立命館大学衣笠キャンパスのすぐ南にあり,立命館大学は浅からぬ縁がある。
黄色の送迎バス(257頁)
:『鴨川ホルモー』において,安倍が,高村は西院の自動車教習所で彼女を見つけた,と述べているため,西院にあるデルタ自動車教習所の送迎バスのことと思われる。ビビットな黄色が非常に目立つ。
僕の右手を知りませんか(260頁)
:ブルーハーツの楽曲「僕の右手」の一節。これがあると,見たことも聞いたこともないような歌が歌えるようになる。
御池くんだりまで(281頁)
:御池通付近。河原町御池から烏丸御池にかけては,京都市内でも随一のオフィス街。「御池くんだり」などと言われる筋合いはなく,細川珠実の下宿がある紫野の方こそ,「くんだり」である。
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